「自分のEDの症状が心因性なのか器質性なのか。それとも混合性EDなのかわからない…」
このように考える方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、混合性EDの原因や治療方法について解説します。
混合性EDで悩んでいる方、原因や治療方法について知りたい方は参考にしてみてください。
混合性EDとは?
混合性EDとは、心因性ED(精神的・心理的な要因で勃起不全が起こるED)と器質性ED(身体的な要因で勃起不全が起こるED)の2つの要因が混ざり合って生じるEDのことです。主に罹患しやすい年齢層としては、50代〜60代の男性に多く見られる傾向があります。
精神的なストレスに加え、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの疾患が相まって混合性EDが生じる可能性があります。
混合性EDの原因
混合性EDの原因を解説します。
主な原因としては以下3つです。
【混合性EDの原因①】加齢が進む
人は年齢を重ねるほど身体機能が低下します。これは男性機能も同様です。
特に性欲や勃起力、精子の産生などの機能を担うテストステロンは、40歳を超えると分泌量が減ります。
さらに血管壁が分厚くなったりすることで脂質やコレステロールが蓄積され、血管が狭くなり、動脈硬化のリスクも上がります。これらは、人として生きていく以上、避けられない要因です。
【混合性EDの原因②】精神的なストレスを受ける
精神的なストレスを抱えると、性的刺激を脳が受けたとしても、性的興奮が陰茎に到達できない可能性が高まります。そのため、陰茎に血液が送り込まれず、EDのリスクが高まるでしょう。
精神的なストレスを抱える要因の例としては以下です。
- 幼少期のトラウマ
- 性に関するコンプレックス
- パートナーとの不仲
- 人間関係(嫁姑・職場・家族)
- 経済的な不安
これらが要因となり、EDが起こります。
「失敗したらどうしよう…」という極端なプレッシャーがかかると、余計にEDの症状が出る可能性があるでしょう。
【混合性EDの原因③】疾患にかかる
以下の疾患にかかると、EDになる可能性があると言われています。
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 脳出血
- 脳挫傷
- パーキンソン病
- アルツハイマー病
- てんかん
- 前立腺肥大
- 腎不全
- 更年期障害
- 糖尿病性神経障害
いずれの症状においても、脳への性的興奮が伝わりづらくして、勃起不全を起こす要素を秘めています。これらの疾患が、性的興奮が神経を介して陰茎へ伝わる過程で異常をきたす要因の1つになり得るからです。
混合性EDの治療方法
混合性EDの治療法は、原因ごとで異なります。
それぞれ詳しく解説します。
【混合性EDの治療方法①】ED治療薬
ED治療薬によって、陰茎の血流が改善され、勃起不全の改善が期待されます。
器質性EDや心因性EDの両方に効果があるでしょう。
国内で代表的なED治療薬としては、主に以下が挙げられます。
- バイアグラ
- レビトラ
- シアリス
上記にはそれぞれ特性があり、個人によって期待できる効果はさまざまです。
また、他の疾患を患っている場合、併用することで副作用が出るリスクがあります。
ED治療薬を服用する方は、専門の医師に必ず相談の上、用法用量を守って服用しましょう。
【混合性EDの治療方法②】生活習慣の見直し
混合性EDの方に多い原因として、肥満や生活習慣病などが挙げられます。これらを防止するためにも、バランスの良い食生活を心掛ける必要があります。
糖分や塩分、脂肪分を過剰に摂ると糖尿病や高血圧、脂質異常症などが起きる可能性があります。日頃の生活から、間食や塩分・糖分を控えることが望ましいでしょう。
アルコールを過剰に摂取することも危険です。脳から性的興奮の信号が陰茎に伝わりにくくなり、動脈硬化を加速させる要因になる可能性があるため、注意しましょう。
また、運動不足も食生活の乱れと同様に生活習慣病の原因になり得ます。
日頃から適度な運動を心掛けるようにしましょう。身体を動かすことでストレス軽減や生活習慣病の予防が期待できます。軽いジョギングや散歩でも良いので、継続的に身体を動かす習慣を身に付けましょう。
混合性EDとは?原因や治療方法まとめ
今回は、混合性EDの原因や治療方法について解説しました。
混合性EDとは、心因性ED(精神的・心理的な要因で勃起不全が起こるED)と器質性ED(身体的な要因で勃起不全が起こるED)の2つの要因が混ざり合って生じるEDのことです。
混合性EDの主な原因としては以下が挙げられます。
- 加齢が進む
- 精神的なストレスを受ける
- 疾患にかかる
治療法としては、ED治療薬を投与し、生活習慣を見直すことです。
ED治療薬だけでも効果が期待できる場合がありますが、生活習慣が乱れている場合は、完治しても再発する可能性があります。 そのため、栄養バランスに配慮した食事を行い、日頃から運動する習慣を身に付けておきましょう。「もしかしたら混合性EDかもしれない…」このように感じた場合は、迷わずお近くの医療機関を受診してください。
当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一