肥満とEDの関係性は？治療法について解説します。

近年、生活習慣病の1つである肥満とEDの関係性について研究がなされています。結論からいうと、肥満はEDのリスクファクターの1つです。

肥満でありながらEDに悩む方は、肥満を改善することでEDの症状を和らげることが可能です。本記事を読み、肥満やEDの改善方法を学び、自身で実践できることを少しずつ試していきましょう。

肥満とEDの関係性

肥満とEDには因果関係があります。日本性機能学会・日本泌尿器科学会の「ED診療ガイドライン第3版」では、肥満がEDのリスクファクターであることを次の研究で明らかにしています。

アメリカの医療従事者フォローアップ研究では、40〜75歳の男性22,086名を14年以上フォローアップ。この研究によると、BMIが上昇するにつれ、EDのリスクが上昇していることがわかっています。

また同ガイドラインでは、肥満合併例における運動やカロリー制限などの生活習慣介入による体重減少は肥満者のEDを改善するとしています。

加えて、肥満が原因で、EDのリスクファクターである糖尿病や睡眠時無呼吸症候群などにも発展するおそれがあるでしょう。

肥満によるEDを治療する場合の方法

肥満によるEDを治療する方法としては、おもに以下3つが挙げられます。

• 定期的な運動を心がける
• 栄養バランスのとれた食事を心がける
• ED治療薬を服用する

上記のいずれかのみを実践するのではなく、それぞれを意識し、バランスよく試していくことが大切です。

担当の医師と相談しながら、身体に負担がないよう治療に取り組んでいきましょう。

定期的な運動を心がける

肥満が原因でEDを引き起こしている場合、肥満状態を解消しなければなりません。そのためには、運動習慣を継続することが大切です。

日本性機能学会・日本泌尿器科学会の「ED診療ガイドライン第3版」の報告によると、メタボリックシンドロームに合併したED患者さんを対象に、以下2パターンに分けて実験をしました。

• タダラフィル5mgのみを服用した患者さん
• タダラフィル5mgの服用に加えて週3回、1回30分の有酸素運動を併用した患者さん

結果「タダラフィル5mgの服用に加え、週3回、1回30分の有酸素運動を併用した患者さん」のほうが有意に勃起機能の改善がみられたという結果が出ています。

このように定期的な運動を心がけると、EDの症状が改善される可能性があるのです。具体的な運動方法としておすすめなのは、ジョギングやランニングです。

ジョギングやランニングをすることで、下半身や体幹の筋肉が鍛えられるだけでなく、血流が改善して勃起機能の改善が期待できます。

目安として、週3回以上を目安にジョギングやウォーキングを、1回あたり30〜40分程度続けるとよいでしょう。

上記以外にもスクワットや体操、ストレッチなどを継続的におこなうのもおすすめです。持病を持っている場合、自己判断で運動すると体調を崩すきっかけにつながるため、必ず担当の医師と相談のうえ取り組んでください。

栄養バランスのとれた食事を心がける

EDを予防したり、改善したりするためには、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。

栄養バランスが乱れた食生活を継続すると、血液内に糖質や脂質が増加し、血液がドロドロになって陰茎に血液が流れにくくなります。

とくに、脂質の多いジャンクフードやお菓子などを食べ過ぎると肥満やメタボリックシンドロームにつながり、EDにつながるリスクが高まります。

肥満やメタボリックシンドロームの方でEDの症状に悩んでいる方は以下の食材を積極的に食べ、栄養に配慮した食生活を送りましょう。

• アーモンド・アボカド（ビタミンE）
• サバ・サンマ（DHA・EPA）
• メロン・スイカ（シトルリン）
• 牡蠣・レバー（亜鉛）

ED治療薬を服用する

担当の医師に相談のうえ、ED治療薬を服用していきましょう。おもなED治療薬としては、以下3つが挙げられます。

• バイアグラジェネリック
• レビトラジェネリック
• シアリスジェネリック

それぞれの治療薬によって、効果の出方や持続時間、副作用などは個人差があります。ある人には効果が出やすかったり、ある人には効果が出にくいといったこともあるでしょう。

ED治療薬を選ぶ際は、目安として以下の基準を参考にED治療薬を選択しても問題ありません。

• 知名度のあるED治療薬を服用したい場合　：バイアグラジェネリック
• 即効性のあるED治療薬を服用したい場合　：レビトラジェネリック
• 持続効果のあるED治療薬を服用したい場合：シアリスジェネリック

上記を加味し、自身に適したED治療薬を選びましょう。

肥満とEDの関係性は？治療法についてまとめ

肥満はEDのリスクファクターの1つです。そのため、肥満であり、EDの症状が出ている方は、肥満を解消するために以下の方法を実践しましょう。

• 定期的な運動を心がける
• 栄養バランスのとれた食事を心がける
• ED治療薬を服用する

ED治療薬を服用する際は、担当の医師に相談のうえ、無理のないよう治療を進めていきましょう。

当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。

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この記事を監修した医師

ライズクリニック錦糸町　治療責任者 佐貫 榮一