ED(勃起不全)の治療に対して、男性ホルモンの補充をサポートする塗り薬は国内で処方・販売されています。
ED治療で飲み薬を飲むのに抵抗がある・・・
塗り薬の方が続けやすいけど、EDに効く塗り薬はないの?
ED治療を検討している方の中には、飲み薬は抵抗があるという方もいると思います。
本記事では、EDに効果的な塗り薬はあるのか・塗り薬はどんな効果が期待できるのかなどについて詳しく解説します。
飲み薬はあまり好きでない方・塗り薬の方が簡単で続けやすいと思う方は特に参考にしてみてください。
結論
EDに効果的な塗り薬は国内では処方・販売されていません。
男性ホルモンであるテストステロンの補充をするクリームは処方・販売されているため、テストステロンの低下が原因のEDであれば効果が期待できます。
- グローミン:男性ホルモン減退による性欲低下・更年期症状に悩んでいる方におすすめ
- アンドロフォルテクリーム:ED以外にも気分の浮き沈みの改善や骨密度を上げたい人などにおすすめ
EDに効果がある塗り薬はある?
一般的にED治療と聞いて思い浮かべるのは内服薬での治療だと思いますが、現時点ではED治療に効果のある塗り薬は国内での処方や販売はされていません。
特に飲み薬が苦手な人や抵抗のある人は、EDの治療方法において「飲み薬以外に手軽に治療できる方法があれば始めやすいのに・・・」と感じたことがあると思います。
まだ聞きなじみがある人は少ないですが、EDの原因によっては治療のサポートをしてくれる塗り薬ならあります。
その薬についても紹介していきます。
治療用の塗り薬は国内では処方・販売はされていない
日本国内では、ED治療用の塗り薬は処方・販売されていません。
薬局はもちろん、医療機関を受診しても塗り薬は取り扱っていないため注意しましょう。
どうしても塗り薬での治療がしたい場合は、海外から輸入するという手段があります。
しかし、海外からの輸入はトラブルや健康被害などのリスクがあり自己責任となるため、要注意です。
男性ホルモン(テストステロン)を補充する塗り薬はある
直接的にEDの治療目的とした塗り薬はありませんが、男性ホルモンである『テストステロン』を補充する塗り薬はあります。
これは、テストステロンの低下が原因でEDになってしまう方に効果が期待できる薬になります。
テストステロンの減少には個人差があり、30代で現れることもあれば60代になってから現れる人も。
EDの原因をテストステロンの減少と個人で判断するのではなく、きちんと知るためにもまずは医療機関の受診をおすすめします。
男性ホルモン(テストステロン)の減少による影響
男性ホルモンであるテストステロンの減少により、性欲の低下・疲労感の増加などの影響が現れることがあります。
テストステロンは、日々の活力や性機能・精神の安定などにも関与します。
テストステロンは加齢とともに減少していくため、30代後半頃から症状が現れてくることが多いです。
自覚がなくても症状のなかでいくつか当てはまる場合は、テストステロンが減少している証拠。
どのような症状が出てくるのかはもちろん、増加させるための方法についても詳しく解説します。
テストステロン減少で起こる症状
テストステロンの減少により、起こる症状は様々です。
- 性欲の低下
- 仕事へのモチベーションの低下
- 気分の浮き沈みなど精神が不安定になる
- 筋力が低下し疲れやすくなる
- 集中力の低下
- 骨密度の低下
- 内臓脂肪や皮下脂肪の増加
テストステロンが減少することで以前よりも体力が落ち、日常生活での動作や少しの運動をするだけで息切れや動悸など疲れやすくなってしまいます。
また、性欲が低下し興奮しづらくなることでEDに繋がる場合もあります。
こういった症状がありEDで悩んでいる方は、テストステロンの減少が原因だと考えられます。
加齢による男性機能の衰えには補充クリームが有効
テストステロンは20~30歳をピークに、年齢を重ねるにつれ徐々に低下していきます。
30歳以上で、加齢によりEDになるなど男性機能が衰えてきている方にはテストステロンの補充クリームが有効的。
補充クリームを陰嚢部(たま袋)・アゴ下・腹部などに塗ることでテストステロンが増加しEDが改善する場合があるため、試してみるのがおすすめです。
テストステロンを補充できる塗り薬は?効果や特徴
テストステロンを補充してくれる塗り薬として主に『グローミン』や『アンドロフォルテクリーム』などの種類が挙げられます。
主な成分は同じですが、配合量により効果や特徴は少しずつ異なるため、自分に合うものを選ぶのが大切です。
代表的な2つのグローミン・アンドロフォルテクリームの塗り薬について詳しく紹介します。
グローミン
グローミンの主成分はテストステロンになります。
日本国内の薬局や通販サイトで手軽に購入することができ、比較的安価で継続しやすいのが特徴。
- 手をしっかり洗っておく
- 1日2回、できるだけ決まった時間に塗布する(朝・晩)
- 吸収率の良い陰嚢部に塗布するのがおすすめ
- 塗布した後は手をしっかり洗う
- 使用者以外の人にクリームが付かないように注意する
- 症状が改善された場合は使用頻度を1日1回に減らす
グローミンはテストステロンが1%配合されており、主に男性ホルモンの減少により軽度の症状が出たときに使うのがおすすめです。
アンドロフォルテクリームよりも少なめの配合のため、テストステロンの吸収率の良い陰嚢部に塗布することで高い効果が期待できます。
皮膚に十分に吸収させたい場合は、塗布してから4時間以上あけて入浴し洗い流すのが良いでしょう。
アンドロフォルテクリーム
グローミン同様、アンドロフォルテクリームの主成分はテストステロンです。
大きな違いとして、アンドロフォルテクリームはテストステロンが5%配合されていることが挙げられます。
- 手をしっかり洗い乾かす
- 1日1回、できるだけ決まった時間に塗布する(朝が望ましい)
- アゴ下・腹部などの上半身に塗布する
- 陰嚢部は吸収率が高いため、塗布する場合は他の部位より少なく調節する
- 塗布した後は手をしっかり洗う
- 使用者以外の人にクリームが付かないように注意する
毎日同じ時間帯に塗布することで、ホルモンバランスが安定。
気分の浮き沈みや筋肉の増強・骨粗鬆症の予防などにも効果が期待できます。
また、テストステロンが多く配合されているため、上半身は約4ml・吸収率の高い陰嚢部は1mlくらいの量を目安に塗布するのがおすすめです。
アンドロフォルテクリームは市販薬ではないため、医療機関で処方してもらう必要があります。
テストステロン塗り薬の副作用
テストステロンの塗り薬の副作用として、発疹やかゆみなどが挙げられます。
副作用が必ずしも出るとは限りませんが、事前に知っておくと対策もしやすくなるでしょう。
2つの塗り薬の副作用について詳しく解説します。
【グローミン】発疹・かゆみなど
グローミンはテストステロンが低用量でマイルドですが、副作用が出る場合があります。
特に陰嚢部はデリケートな部位になるため、発疹やかゆみなどの皮膚トラブルを起こしてしまうことも。
また、接触皮膚炎が発症する可能性もあります。
これは、今までアレルギー反応の経験がない方でも発症する恐れがあるため、注意が必要です。
【アンドロフォルテクリーム】多毛・多血症・にきびなど
アンドロフォルテクリームはテストステロンが多く配合されているため、グローミンよりも強い副作用が出る恐れがあります。
- 多毛や多血症
- にきびや皮脂の増加
- 精巣機能の低下(精子の減少)
- 男性不妊
- 精神状態の乱れ
- 乳房のふくらみ
- 肝機能障害
男性ホルモンであるテストステロンを外部から補充する形になるため、体の毛が成長したり血液の増加などが起こる可能性があります。
また、ホルモンの増加の影響により皮脂の分泌が活発になることで、特に背中や顔などにニキビが出来やすくなります。
精巣機能の低下で精子が減少する可能性もあるので、これから子どもを授かりたいと考えている方にはこの治療法は向いていません。
副作用が出た場合は医師や薬剤師に相談を
テストステロン補充クリームの副作用には、軽度なものから今後の健康に影響するくらいの大きいものまで幅広く存在します。
副作用のリスクを回避するためにも、副作用の反応が出たら早急に医師や薬剤師に相談しましょう。
テストステロン補充療法には個人差があるため、医師の診断のもと使用量を減らしたり使用停止になる場合があります。
グローミンの効果が出るまでどのくらい?
グローミンの効果が出るのは、数週間~1ヶ月以上かかる場合があります。
これは個人差があり、約3ヶ月程度で変化が見られたという方もいます。
グローミンはどれくらいで効果が表れるのか詳しく解説します。
数週間から1ヶ月以上かかることがある
グローミンの効果には個人差があり、早くて3日ほどで効果を感じる人もいれば、数週間~1ヶ月以上かかる人もいます。
すぐに効果を感じることができずに焦ることもあるかもしれませんが、まずは継続することが大切。
1~3ヶ月くらいの間で、多くの方が体への変化を感じ始めます。
グローミンはあまり即効性のない薬なので、即効性を求める方はED治療薬をおすすめします。
他の原因が主因の場合は効果を感じないことも
効果が得られない人の中には、別の要因が考えられます。
- 不規則な生活や睡眠不足などの生活習慣の乱れによるホルモン分泌の減少
- 加齢によるホルモンの減少
- うつ病などの精神疾患を患っている
- 別で服用している薬の影響
- 冷え性などの血行不良
生活習慣の乱れにより、ちゃんとした効果を得られない可能性があります。
効果を感じない人は、まずは食生活や睡眠などを見直してみるのをおすすめします。
また、精神疾患が原因であったり他に服用している薬との相性などが関係している場合も。
具体的な要因を調べるためにも、医療機関を受診し相談するのもおすすめです。
グローミンはどこで買える?
グローミンが欲しいという方は、医療機関で処方または薬剤師がいる薬局で購入することができます。
グローミンはED治療薬よりも比較的手軽に手に入れることが可能です。
具体的な販売場所について紹介します。
医療機関で処方してもらう
グローミンは医療機関で処方してもらうことが可能です。
医療機関で受診し、使用方法や注意点なども医師から説明を受けることができるため、専門的なアドバイスが欲しい人に特におすすめです。
また、万が一副作用が出た場合でもすぐに相談することができるため、不安や怖さがある人も医療機関での処方を検討するのが良いでしょう。
薬剤師が常勤している薬局
グローミンは、薬剤師が常勤している薬局でも購入することができます。
なかなか病院に行く時間が取れなかったり、気軽に購入したいという人におすすめです。
薬剤師からの説明を受けることで、医師の診断がなくても処方してもらえます。
ただ、取り扱いがない薬局も中にはあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
ED塗り薬のよくある質問・Q&A
- テストステロンクリームはどこに塗るとよいですか?
-
テストステロンクリームは、主に陰嚢部・アゴ下・腹部などに全体的に塗るのが良いでしょう。
特に陰嚢部が一番吸収率の高い部位になるため、より高い効果を得たい人におすすめです。
また、日によって塗る場所を変えると皮膚への負担も少なくなります。
- 男性ホルモンの塗り薬の効果はどのくらい持続しますか?
-
薬の種類や個人差があるので持続時間を正確にお伝えするのは難しいですが、塗布後約1~2時間がピークと言われています。
4~6時間にかけて徐々に効果が薄れ元に戻っていきます。
しっかり吸収させて効果を得たい場合には4時間以上あけて入浴するのがおすすめ。
ずっと持続するわけではないので、基本的に毎日塗布する必要があります。
- 勃起力減退にはトノスとグローミンどっちが効果的ですか?
-
トノスとグローミンはどちらも男性ホルモン剤ですが、配合成分や使用目的が異なります。
グローミンには男性ホルモンであるテストステロン、トノスにはテストステロンに加えて局所麻痺剤も配合されています。
よって勃起力減退を改善したい場合はグローミンがおすすめです。
トノスは早漏を防ぐ目的で使用されることが多く、亀頭部に直接塗布することで射精を遅らせることができます。
まとめ
EDに効果的な塗り薬は国内では販売されていませんが、男性ホルモンを補充するクリームは処方・販売されています。
男性ホルモンの減退が原因のEDで悩んでいる方には塗り薬の使用を検討してみるのもおすすめです。
高い効果を得たいという方は、テストステロンが多く配合されているアンドロフォルテクリームの使用がおすすめです。
しかし、人によって副作用が強く出てしまう可能性もあります。
使用頻度や使用量などをしっかり守り、副作用が出た場合には直ちに医療機関に相談してください。
当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一