EDとうつ病の関係性について解説します。
うつ病になるとEDになる?
うつ病とEDが重なっている場合はどう治療するの?
うつ病になると脳内のセロトニンやノルアドレナリンが減り、意欲がなくなるため心因性EDを引き起こすリスクが高くなります。
うつ病は脳の機能に障害がでる病で、性欲だけではなく睡眠や食事といった三大欲求にも悪影響が出るため、早期の治療が大切です。
また、うつ病とEDを併発している場合は、心療内科での治療とED治療クリニックでの治療を進めていくことが必要になります。
しかし、抗うつ剤には薬剤性EDを引き起こすリスクもあるため、専門医に相談しながらの治療が必要です。
本記事では、うつ病によるEDの症状や治療法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
結論
うつ病になると、意欲や幸福感が減ってしまったり、抗うつ剤の影響で勃起しにくくなったりするため、EDになるリスクが高くなります。
うつ病とEDの症状がどちらもある場合は、それぞれの専門科へ通院することが大切です。
- うつ病で困っている時
- 心療内科やメンタルクリニック、精神科へ通院
- EDで悩んでいる時
- ED治療クリニックや泌尿器科へ通院
また、抗うつ剤が原因でEDになっている場合でも、自己判断で服用は止めず、医師に相談しましょう。
EDとうつ病の関係性は?
うつ病には心因性EDや薬剤性EDを引き起こすリスクがあります。
うつ病になると意欲の低下や希死念慮の芽生えが現れたり、抗うつ剤の影響で勃たなくなったりする可能性が高くなります。
そのため、それぞれの病状に対して適切な治療を行うことが大切です。
うつ病はEDの原因の一つ
うつ病になると、病気の特性から心因性EDを引き起こしてしまうケースがあります。
【うつ病の症状】
- 意欲の低下
- 興味の薄れ
- 睡眠障害
- 食生活の乱れ
- 希死念慮
- 情緒不安定
うつ病の時、脳内の神経伝達物質が減ってしまうため、このように意欲や興味が薄くなってしまいます。
その結果、性機能や性生活に影響を与えてしまうのです。
また、うつ病は性生活以外にも大きな影響を与える疾患であるため、早急に通院を検討しましょう。
抗うつ薬がEDの原因になる場合がある
うつ病の治療で使われる、抗うつ剤には薬剤性EDの原因になるものもあります。
特に抗うつ剤の、「ベンゾジアゼピン系抗うつ薬」や「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」、「三環系・四環系抗うつ薬」などは、そのリスクがあるため注意が必要です。
しかし、自分で勝手に服用をやめてしまうと、うつ病の治療が止まってしまうため、抗うつ剤が原因である場合は、通院して減薬か薬の変更を相談しましょう。
性行為や射精ができない?うつ病によるEDの症状
うつ病になると意欲の低下や三大欲求への影響があるため、性的興奮を感じなくなるケースがあります。
また、陰茎が勃つことはできるのに、射精ができない場合には射精障害という疾患を疑った方が良いでしょう。
詳細について下記で解説します。
勃起力低下や中折れなど
うつ病が原因の心因性EDでは、勃起自体に影響が出たり挿入中になえてしまうことがあります。
【うつによるEDの症状】
- 勃起しなくなる
- 陰茎が起きても柔らかい
- 行為中にすぐなえてしまう
- パートナーに会うことも億劫になる
- 性欲・意欲が湧かなくなる
- ぼーっとしてしまい性行為に集中できない
このように、うつ病による心因性EDでは性機能の低下だけではなく心にも影響を与えてしまいます。
結果的に、パートナーとの関係性にもダメージを与えてしまう可能性があるため、深刻です。
射精できないのはEDとは別の疾患
陰茎が勃つところまでは問題なく、硬さもあるのに射精ができないという場合には、射精障害の可能性があります。
【射精障害の症状】
- 勃起はするが、射精ができない
- マスターベーションではできるのに、性行為だと射精しない(膣内射精障害)
- 射精もしないし、絶頂の感覚もない
- いく感覚があっても精液が出ない
また、射精障害には薬の副作用や前立腺がんなどが原因になっている場合もあるため、泌尿器科への通院を検討しましょう。
うつ病による性欲の変化について
うつ病になると、脳の中でセロトニンが減ったりノルアドレナリンが減ったりしてしまうため、性欲や意欲が湧かなくなってしまいます。
その結果、性的刺激を感じにくくなり、性生活に影響を与えてしまうケースもあるのです。
対象法についても詳しく解説します。
うつ病は性欲低下にも影響する
うつ病になると性欲が低下するのには、薬と脳の機能の二つの原因があります。
- 分泌物質の量が減ってしまう
- 精神を安定させるセロトニンや血管・神経に影響を与えるノルアドレナリンが、脳の中で少なくなり性欲を感じにくくなる。
- 抗うつ剤の影響
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のパキシルには、副作用として射精遅延や勃起障害等が1%以上報告されている。
このように、うつ病になると様々な側面で性欲・性機能に影響を与えてしまうのです。
性欲低下を感じたら医師に相談を
性欲が落ちていると感じたら、医師に相談しましょう。
【性欲低下を感じた時の行動】
服用を始めてから、性欲がなくなってきていることを相談しましょう。
合わせて勃起不全や射精障害も起きている場合は、その旨も伝えましょう。
体調に応じて薬の量が減ったり、薬の種類が変わったりした場合は様子を見ましょう。
薬を変えても性欲や性行為に影響がある場合は、心療内科の主治医に相談したうえで、ED治療クリニックへの通院を検討してみてください。
大切なのは医師の指示に従って、うつ病の治療を進めることです。
自己判断で服薬をやめないようにしましょう。
うつ病でEDになったときの対策と治療法
うつ病が要因でEDになってしまった時は、まず心療内科やメンタルクリニック、精神科へ通院しましょう。
根本的な原因である病気にアプローチすることで、EDの改善も見込めます。
以下の項目で詳しく解説します。
うつ病の治療を行う
EDの原因であるうつ病の治療を、初めに行いましょう。
また、うつ病を放置しておくと性行為以外にも影響を与えてしまいます。
【うつ病が生活に与える影響】
- 仕事に行けなくなり、金銭的に困窮する
- ネガティブになり人間関係が悪くなる
- 食事が不安定になり、太ったり痩せたりする
- 睡眠が乱れて朝起きられなくなったり、反対に眠れなくなったりする
このようにうつ病は、すべてのライフスタイルを左右する病です。
うつ病になってしまったら、一人で抱え込まず専門機関を頼るようにしてください。
抗うつ薬を見直す
抗うつ剤の副作用で勃起不全になっている場合は、主治医に相談して薬の見直しをしましょう。
特にパキシル(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、副作用で性機能へのトラブルが起こるというデータがあります。
不調を感じた場合は、すぐに主治医に相談するようにしてください。
また、薬を見直しても症状が良くならない場合は、ED治療を検討するのも一つの手でしょう。
ED治療薬を服用する
うつ病の治療中にED治療を始める場合は、まず心療内科の主治医に相談しましょう。
抗うつ剤やED治療薬には、併用を気をつけないといけない医薬品があります。
リスクを最小限に抑えるためにも、主治医に相談したうえで治療を始めることが重要です。
ED薬によって症状が改善されれば、性に関するストレスも軽減されることでしょう。
EDうつ病のよくある質問・Q&A
- ED治療薬は精神科でも処方してもらえますか?
-
ED治療薬の処方に対応してくれる精神科もあります。
【精神科で貰えるED治療薬の例】
- シアリス
- レビトラ(バルデナフィル)
- バイアグラ
しかし、対応してくれるのはEDの原因が精神的なものの場合になるので、神経や血管にトラブルがある器質性EDの疑いがある時は、ED治療クリニックや泌尿器科へ通院しましょう。
また、診療は自由診療になることがあります。
- 女性(パートナー)がうつ病のときの性行為における注意点は何ですか?
-
パートナーの女性がうつ病を患っているときは、相手のペースに合わせることを意識しましょう。
特に、気分が乗らない時の性行為の強要は、うつ病の悪化に繋がる恐れもあります。
メンタルヘルスは病の重さが目に見えないものなので、相手の辛さをすべて理解できないかもしれませんが、相手を尊重する気持ちを大切にしましょう。
- うつ病を予防する方法はありますか?
-
うつ病を予防するためには以下の点を意識しましょう。
【うつ病予防におすすめの行動】
- 早寝早起き
- バランスを意識してご飯を3食食べる
- 朝日を浴びる
- 適度な運動をする
- ストレスを溜めないようにする
- 相談できる場所を確保する
これらのことを意識して、メンタルヘルスを予防しましょう。
しかし、意識していても更年期や環境の変化で不調を感じやすくなるため、無理をせずに通院することも検討しましょう。
まとめ
本記事ではうつ病とEDの関係について解説しました。
うつ病になると脳内の分泌物質の変化や、治療の過程で飲む薬の影響でEDになるリスクがあります。
また、うつ病とEDをどちらも患っている場合は、まず心療内科でうつ病の治療を始めましょう。
それでもEDが改善されない場合は、合わせてED治療クリニックへの通院を検討してみてください。
そして、一番大切なことは一人で抱え込まないことです。
どんなに些細な体調の悩みでも、専門機関に相談するようにしましょう。
当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。
当院では、ED薬のオンライン診療も承っております。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一