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Columns ED治療コラム

薬剤性EDとは?治し方やなりやすい薬を解説

薬剤性EDについて紹介します。

薬の服用によってEDの症状が現れたら薬剤性EDである可能性が考えられます。

薬の影響でEDになることってあるの?

薬剤性EDになったらどうやって治すの?

そんな方のために、本記事では薬剤性EDについて解説します

薬剤性EDになりやすい薬や気になる治し方についてまとめたので、常用している薬の影響や薬剤性EDが気になっている方は参考にしてください。

結論

薬剤性EDとは服用している薬がきっかけとなりEDに罹ることです。

下記の処置で改善する可能性があります。

  • 服用薬をEDリスクの少ないものに変更する
  • 休薬・減薬
  • ED治療薬を使用する

薬剤性EDは判断が難しいだけでなく、病気の治療にも関わるため医療機関に相談しながら治療を行いましょう。

薬剤性EDとは?

薬剤性EDとは服用薬の副作用がきっかけとなりED(勃起不全)が起こる症状で、一般的に常用薬や治療で継続的に服用している薬による影響で起こるEDを指します。

薬剤性EDは下記の条件に当てはまることが判断基準とされています。

  • 薬の服用を開始してから4週間以内にED症状が現れた場合
  • 治療の開始時期とED症状発症の時期に関連がある場合

薬剤性EDは病気が原因によるEDなのか薬剤によるものなのか、自己判断が難しいため、医師による診察が必要です。

薬剤性EDの原因となる主な薬

薬剤性EDの原因となる薬は勃起に関係する器官や神経、ホルモン、血流に作用する成分を含むものです。

具体的には下記の器官に作用する薬剤が該当します。

  • 中枢神経
  • 末梢神経
  • 循環器系
  • 消化管

ここでは、EDと関係の深い疾患である高血圧やうつ病、前立腺肥大症に使用される薬について詳しく解説します。

降圧薬

高血圧の治療に利用され、主に循環器系に作用するのが降圧薬です。

降圧薬は心臓や血管に直接働きかけて血圧を下げる働きがありますが、血圧が下がることで陰茎への血流や血液量が減り、EDになることがあります。

ただし、降圧薬には様々な薬剤があり、すべての降圧薬でEDが起こる可能性があるわけではありません。

下記は高血圧の治療によく使われる降圧薬ですが、EDを誘発する可能性があるため注意が必要です。

  • 利尿薬
  • β遮断薬
  • カルシウム拮抗薬
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬

とくに、利尿薬やβ遮断薬、カルシウム拮抗薬は他に比べED発症率が高いと言われています。

降圧薬によるEDは、高血圧という疾患自体にEDになりうる要因があるため、薬剤性に因るEDなのか判断が難しいとされています。

抗うつ薬

抗うつ薬や抗精神病薬といった中枢神経に作用する薬剤も薬剤性EDの代表的な薬のひとつです。

薬の影響で勃起を促進するドーパミンのやノルアドレナリンの作用が抑制され、EDになる可能性が高まるためです。

EDを発症しやすいと言われているのは下記の抗うつ薬です。

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
  • 三環系・四環系抗うつ薬
  • ベンゾジアゼピン系抗うつ薬

これらの抗うつ薬はED症状に加え、性欲減退や射精遅延などの性機能障害を誘発することがあります。

また、抗うつ薬の中でも性機能障害の副作用が少ないと言われているノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)も、体重増加や眠気の副作用の影響でEDにつながるリスクがあるとされています。

前立腺肥大症治療薬

前立腺肥大症の原因は複数あり、治療薬も原因により異なります。

その中でも、男性ホルモンの影響によって前立腺が肥大する場合に服用する抗アンドロゲン薬は、EDを引き起こす可能性があるとされています。

抗アンドロゲン薬は男性ホルモンを抑える薬剤です。

男性ホルモンであるテストステロンが減少することで、勃起を促す神経信号が減り、EDにつながることがあります。

以下がEDを引き起こす可能性がある抗アンドロゲン薬(製品名)です。

  • プロスタール(あすか‐武田)
  • ルトラール・プロスタールL(塩野義)
  • プロスタット(日本新薬)
  • パーセリン(MSD-第一三共)
  • ペアリス(日本新薬)
  • デポスタット(富士製薬)
  • プロステチン(武田)

薬剤性EDは薬の服用をやめることで改善しやすいとされていますが、前立腺肥大症治療薬については、服用中止後もEDが続くケースが報告されています。

薬剤性EDの治し方

薬剤性EDの治療には薬の変更減薬・休薬が有効とされています。

とはいえ、薬の用量や服用方法については独自で判断するのは危険です。

詳しい治療方法について理解したうえで、必ず医師に相談するようにしてください。

原因となる薬を変更してもらう

EDの原因が特定の薬の場合、同じ作用があるEDリスクが低い薬に変更できる可能性があります。

例えば、先に紹介した抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であれば、EDリスクが低いミルタザピンやボルチオキセチンという薬剤に代替可能です。

薬を変えることでED症状が改善することがあります

ただし、薬の変更は必ず医師と相談しながら選びましょう。

医師に相談の上、減薬や休薬を行う

服用している薬が原因でEDになった場合、薬を減らしたり服用を休むことで症状が改善する可能性があります。

とはいえ、病気の治療の為服用している薬をやめると治療に影響が出るだけでなく、体調に関わる危険性もあるので注意が必要です。

EDの症状を医師に相談しながら、治療を優先すべきか、減薬が可能なのか判断を仰ぐ必要があります。

薬の変更はもちろん、減薬や休薬は症状悪化のリスクがあり個人で判断することは大変危険です。

減薬・休薬は必ず医師に相談しましょう。

ED治療薬の服用を検討する

治療のために薬を減らすことが難しいときや、薬の変更ができない場合など状況に応じてED治療薬が処方されることがあります。

2025年現在日本で使用されているED治療薬は下記の3種類です。

  • バイアグラ
  • シアリス
  • レビトラ(ジェネリックのみ※先発薬は販売中止)

ED治療薬は陰茎の血流を改善して勃起の改善・維持をサポートしてくれます。

ただし、ED治療薬には併用して服用できない薬剤があるため、服用している薬がある場合は診察の際に必ず医師に伝えましょう。

薬剤性EDになりやすい薬一覧表

薬剤性EDになりやすい薬を一覧にまとめました。

【EDを引き起こす可能性のある薬剤】

種類内容
降圧薬利尿剤(サイアザイド系、スピロノラクトン)
カルシウム拮抗薬
交感神経抑制薬 β遮断剤
精神神経薬抗うつ薬(三環系抗うつ剤、SSRI、MAO阻害薬)
抗精神病薬
催眠鎮静薬(バルビツール系、ベンゾジアゼピン系)
オピオイド
ホルモン薬エストロゲン製剤
抗アンドロゲン薬
LH-RHアナログ
抗潰瘍薬スルピリド
メトクロプラミド
シメチジン
脂質異常症治療薬スタチン系
フィブラート系
呼吸・アレルギー用剤ステロイド剤
テオフィリン
抗コリン薬・β刺激薬・
抗ヒスタミン薬
プソイドエフェドリン
その他非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)
プレバガリン
トラマドール
抗がん剤(アルキル化剤など)
引用元:日本緩和医療学会|8 機能性障害 Ⅱ章背景知識

先にもお伝えしたように、薬剤性EDは神経やホルモン、血流に作用する薬が影響します。

一覧を見ると、ステイロイド剤や抗ヒスタミン薬は使用したことがある人も少なくないのではないでしょうか。

また、生活習慣病や加齢の影響で今後該当の薬を使用する機会もあるかもしれません。

薬剤性EDになりやすい薬を知ることで、薬の服用に対する不安を減らすだけでなく、症状が出た時に冷静に対処する手助けになります。

実際に症状が出たときは必ず医療機関を受診・相談するようにしてください。

風邪薬で勃たないことはある?

風邪薬でも薬剤性EDになる可能性があります。

風邪薬には様々な成分が含まれていますが、抗ヒスタミン薬(第一世代)入りの風邪薬は注意が必要です。

基本的には風邪薬の使用は一時的なので心配は不要ですが、より安心して服用するために注意すべき風邪薬について確認しておきましょう。

抗ヒスタミン薬が含まれている場合は発症の可能性あり

ヒスタミンとはアレルギー症状や炎症、神経伝達に関わる化学物質で勃起にも欠かせません。

抗ヒスタミン薬にはアレルギー症状や神経伝達物質の働きを抑える働きがあり、勃起に必要な働きも抑制されてしまうためEDのリスクが高まるとされています。

また、鎮静作用や抗コリン作用により血流が悪化することもEDの一因です。

さらに、抗ヒスタミン薬には脳内に作用して眠気を引き起こすことから性欲や興奮の低下のリスクも懸念されています。

抗ヒスタミン薬には初期に開発された第一世代と、のちに開発された第二世代があり、第一世代の方が副作用が強いとされています。

下記は風邪薬(総合感冒薬)に使われることが多いとされる抗ヒスタミン薬(第一世代)です。

  • クロルフェニラミン
  • ジフェンヒドラミン
  • プロメタジン

副作用が気になる場合は事前に薬の説明書を確認しておくといいでしょう。

常用する薬ではないため過度な心配は不要

風邪薬により勃起の状態が気になっても、風邪が治るまでの一時的な服用であれば過度に心配する必要はありません。

服用をやめることで症状は改善していきます。

風邪薬を服用するときは次のポイントに気をつけてください。

  • 長期間の服用を避ける
  • 風邪が治ったらすぐ服用を中止する
  • 服用中に気になる症状があれば医師に相談する

市販薬でも病院で処方された薬でもポイントを踏まえて適切に服用するようにしましょう。

薬剤性EDとはのよくある質問・Q&A

頭痛薬はEDの原因になることがありますか?

頭痛薬(鎮痛剤)は中枢神経に作用するためEDの原因となる可能性があります。

すべての頭痛薬が当てはまるわけではありませんが、頭痛薬もEDの原因となりえます。

一般的な頭痛薬によるEDのリスクは低いとされていますが、頭痛薬の種類や用量・服用機関によって影響の有無は異なります。頭痛薬の服用に関して気になることがあれば医師に相談してリスクの少ない薬を処方してもらうなどの対処をしましょう。

ED薬は射精に影響がありますか?

直接的な影響はありません。

ED治療薬は陰茎の血流を改善して勃起を促す薬なので、射精に直接的な影響はありません。

ですが、勃起が改善することで射精の時間が長くなったり、逆に興奮で早くなったりと射精する感覚やタイミングが変わる可能性があります。

寝不足だと勃たなくなりますか?

寝不足状態が続くと、EDになることがあります。

寝不足は自律神経やホルモンバランスに影響を及ぼします。

男性ホルモンの低下や自律神経の乱れにつながり、性欲減退や陰茎の血流の悪化からEDを引き起こす可能性があるといえるでしょう。

まとめ

薬剤性EDとは、服用している薬の影響でEDの症状が現れることです。

該当の薬をEDリスクの少ない薬に変更したり、減薬や休薬することで改善が見込めます。

原因となるのは神経やホルモン、血流と言った勃起に関わる諸器官に影響する薬剤です。

とはいえ、薬に因るものなのか、治療している疾患によるものなのか判断が難しいとされています。

治療中など薬の服薬で気になる症状があった場合、個人で判断せず必ず医師に相談するようにしてください。

当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。


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この記事を監修した医師

ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一

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