EDと動脈硬化の関係性は？原因や治療方法について

「EDと動脈硬化には関係があるの？」

動脈硬化と診断された方の中には、このように疑問を持つ方がいるかもしれません。

EDは動脈硬化と関係があります。本記事では、動脈硬化がなぜEDと関係があるのかを説明し、動脈硬化の予防法について解説します。

動脈硬化を改善することはED予防にもつながります。効果のある生活習慣を実践し、EDの改善に努めましょう。

EDと動脈硬化の関係性

EDと動脈硬化には密接な関係性があります。性的な興奮や刺激を受けると、脳の中枢神経に興奮が伝達し、ペニスに血液が供給されて勃起が起こります。

しかし動脈硬化になると、血管内皮機能が障害を受け、血液を供給するための弛緩・拡張がなされなくなります。

また、動脈の内腔が狭くなるため、ペニスに送るための血液量が低下して勃起不全につながるでしょう。

動脈硬化を放置すると、勃起不全だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患を招きます。また、高血圧などの合併症を起こしていることもあるでしょう。

ED患者と非ED患者を比べた場合、高血圧を合併している頻度は、ED患者の方が多いというデータがあります。また、高血圧が重症化するほど、EDの症状も悪化することが証明されています。

重症化する前に、動脈硬化を治療し、合併症の予防やED治療に努めましょう。

EDの原因となる動脈硬化はなぜ起こる？

動脈硬化は、血管の老化によって硬くなり、進行するとされています。しかし、原因は老化だけではありません。以下の要因が重なることで、動脈硬化が発症し、EDにつながるケースがあるのです。

肥満

肥満は、食べ過ぎや運動不足、過剰な飲酒や喫煙などによって起こります。肥満になると、内臓脂肪が増えて血液中の善玉コレステロールが減り、中性脂肪や悪玉コレステロールが増加します。

悪玉コレステロールが増加すると、コレステロールが動脈壁の内部に入り込み、血管が硬くなります。一方で、善玉コレステロールが減少すると、余分なコレステロールが回収されずに蓄積され続けるのです。

肥満を放置した状態でコレステロールの蓄積が進むと、動脈硬化が進行して合併症やEDが進行します。

糖尿病

糖尿病により高血糖の状態が継続すると、血管の壁が損傷し、コレステロールが蓄積されます。コレステロールは、血管内にプラークを形成し、動脈硬化へとつながります。

特に2型糖尿病の場合、高血圧や脂質異常症、肥満などを合併している可能性があるため速やかに医療機関を受診しましょう。

高血圧

高血圧は、悪玉コレステロールが血管の壁に入りやすい状況を作ります。悪玉コレステロールが増えると、動脈硬化を発症させ、進行する要因になります。

また、喫煙は高血圧の症状を悪化させる要因です。喫煙を続けると、血管が収縮し、血管の細胞が損傷して高血圧のリスクが高まります。

EDの原因となる動脈硬化を予防する方法

動脈硬化を予防することで、EDを予防することにもつながります。以下の方法を実践し、健康的な毎日を送りましょう。

食生活を見直す

肥満のリスクを下げるために、食生活を見直すことが大切です。おもに以下の点に注意しながら、正しい食生活を心がけましょう。

• 過度な飲酒をしない
• 味の濃い食べ物をなるべく控える
• 甘いものを食べすぎない
• 肉類などの動物性脂肪が多いものをなるべく控える
• 揚げ物やインスタント食品をなるべく控える

対策できる内容から少しずつでも良いので、実践していきましょう。

適度な運動を心がける

運動不足は、肥満を引き起こし、高血圧や糖尿病などの疾患を引き起こします。運動不足を解消するためにも、週に2〜3回のウォーキングやジョギングを行うことをおすすめします。

ただし、動脈硬化を引き起こしている状態で激しい運動をすると、体に負荷がかかって悪影響が出る場合があります。医師に相談の上、無理をせず、適度な運動量を意識しましょう。

喫煙をやめる

喫煙は百害あって一利なし。日々タバコを吸うことで、徐々に血管の壁にダメージを与え、動脈硬化の進行を加速させます。

喫煙習慣のある方は、禁煙外来などに通い、動脈硬化の予防に努めましょう。

動脈硬化を治療しながらED治療薬を活用しよう

ED治療薬を服用することで、陰茎の血流が良くなり、勃起不全の改善が期待できます。そのため、動脈硬化によって血流が悪化している方であっても一定の効果が見込めるでしょう。

根本的な動脈硬化の原因を改善しつつ、ED治療薬を併用することで、効率的な治療につながります。まずは医療機関を受診し、健康状態を確認しながら、自分に合うED治療薬を処方してもらいましょう。

EDと動脈硬化の関係性は？原因や治療方法まとめ

動脈硬化になると、陰茎の血流が悪化し、EDの症状が起こります。放置すると、血管の壁はますますダメージを受け、EDの症状も悪化していくでしょう。

動脈硬化を治療することは、EDを改善することにもつながります。食生活の改善や適度な運動を心がけ、ED治療薬を併用しながら動脈硬化を治療していきましょう。

当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。

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この記事を監修した医師

ライズクリニック錦糸町　治療責任者 佐貫 榮一