EDと男性不妊の関係性について解説します。
男性の不妊症とEDって関係あるのかな?
男性の不妊治療はどうすればいい?
男性の不妊症の原因には精巣や精路のトラブル、生産されている精子の問題、そしてEDがあります。
射精の機能や精子自体が健康でも、陰茎が勃たず膣内へ射精ができないと不妊に繋がってしまいます。
そして、男性の不妊治療には手術や服薬、体外受精などがあり原因に基づいた治療が必要です。
また、不妊を改善するためのED治療は保険適用になるため、ED治療薬を保険適用内で購入することができます。
本記事では、EDと男性不妊の関係の他にも、保険適用についてやED治療法についても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
結論
EDは男性の不妊症の要因になることがあります。
男性の不妊治療には薬物療法や手術、夫婦での不妊治療があり、その都度適した治療を受けることが大切です。
また、不妊の理由がEDで、かつ不妊治療のためにED治療を進める場合は保険適用になります。
そのため、ED治療薬を3割負担で購入することができ、費用を抑えられます。
EDと男性不妊の関係性
男性の不妊症とEDには関係があります。
しかし、そうなるケースには先に不妊になる場合や先にEDになる場合があり、様々な要因があるため複雑です。
本項目で詳しく解説していきます。
男性不妊が原因でEDになるパターン
元々男性自体の生殖機能・勃起機能が健康でも、不妊治療のプレッシャーからEDになってしまう場合があります。
このような、体は健康なのにメンタルの影響でEDになってしまうことを心因性EDといい、対応には薬物療法やカウンセリングが必要です。
【不妊が原因のEDチェックリスト】
- マスターベーションはできるが性行為で勃たない
- 性行為の前に緊張してしまう
- 性行為中、緊張していて行為を楽しめない
- 排卵のタイミングを意識するのが大変に感じる
- 子どもができないことに責任を感じている
上記のような状態が続いていて勃起不全が起きている場合は、不妊が原因の心因性EDの可能性があります。
EDが原因で男性不妊になるパターン
精子や精巣が健康でも、勃起することが出来ず膣内に射精ができないため、不妊になってしまうケースがあります。
このケースでは、勃起機能を改善することが不妊治療に繋がるため、ED治療クリニックや泌尿器科へ通院しましょう。
検査をすることでEDの種類(器質性ED・心因性ED・薬剤性EDなど)を診断し、それに合った治療方法を見つけることができます。
そもそも男性不妊とは?原因や特徴
男性不妊とは、男性側の原因で妊娠が成立しない状態のことです。
不妊と聞くと女性の悩みの印象がありますが、実は半数は男性側にも要因があります。
男性の不妊の原因や特徴について、解説していきます。
男性不妊は男性側に原因があり妊娠できない状態
男性不妊は男性の精巣や精子、性機能のトラブルで妊娠できない状態のことを指します。
解決するためには、原因を調べたうえで適切な治療を進めることが大切です。
チェックポイント
陰茎が勃たない場合はED治療クリニックや泌尿器科へ
射精してるのに1年以上妊娠しない場合は不妊外来や泌尿器科へ通院しましょう。
男性不妊の主な原因
男性不妊の主な原因は、造精機能障害がほとんどを占めています。
【男性の不妊を引き起こす要因】
- 造成機能障害
- 全体の82.4%を占める要因。
精子が少なかったり、精子が全くなかったりする。
特発性 や精索静脈瘤 、染色体・遺伝子異常で起きてしまうケースがある。 - 性機能障害
- 男性不妊全体の13.5%を占める要因で、EDや射精障害がある。
- 閉塞性精路障害
- 3.9%の割合で報告されていて、原因不明の精路閉塞 や精巣上体炎後がある。
- その他
- 精子鞭毛異常など、全体の0.2%の割合。
参考元:厚生労働省
このように男性の不妊の背景には、精子を作る機能にトラブルがあるケースが多数です。
不妊治療におけるED治療薬は保険適用される?
不妊を改善するためのED治療やED治療薬での薬物療法は、保険適用になります。
しかし、保険適用にはパートナーの年齢や治療法の規定があるため、条件を理解することが必要です。
下記で保険適用について解説します。
保険適用は勃起不全による男性不妊の場合のみ
ED治療が保険適用になるのはEDが原因で不妊になっていて、且つ不妊を改善するのが目的で治療をするときだけです。
性行為が長くできない、もっと勃起を維持したい。
このようなケースだと保険の適用外になるので、自己負担の治療になります。
しかし、子どもを授かるためのED治療なら、3割負担で治療を進められるので経済的にもコストが少なくなります。
保険適用の条件
不妊治療やED治療の保険適用には、下記のような条件があります。
対象治療法 | 生殖補助医療 男性不妊治療(ED治療含む) 一般不妊治療(回数・年齢の制限なし) |
対象年齢 | 治療を始める時点で、女性が43歳未満 |
保険適用回数 | 40歳未満:1子ごとに胚移植6回まで 40~43歳:1子ごとに胚移植3回まで |
2022年4月より、有効性と安全性が認められた不妊治療は保険適用になり、少子化への効果が期待されています。
また、合わせて先進医療も保険の対象になり、高度医療費制度も活用できるようになりました。
男性不妊が原因のED治療法
男性の不妊症が原因のEDには、カウンセリングやED治療薬を活用したアプローチが有効です。
また、精神療法では夫婦カウンセリングやセラピーなど、男性側だけではなくパートナーと一緒に解決していく姿勢が大切になります。
不妊が原因のED治療について、下記で解説します。
精神療法を受ける
不妊が背景にある心因性EDには、精神療法での改善が期待できます。
カウンセリングは、ED治療クリニックやメンズクリニック、産婦人科(男性のみは不可のケースが多い)で受けることができます。
また、精神的なストレスが大きい場合には、心療内科や精神科、メンタルクリニックへの通院も検討してみてください。
チェックポイント
カウンセリングを通して妊活や性行為へのプレッシャーが減ったり、パートナーと理解を深められたりすることで、症状の改善が期待されます。
ED治療薬の服用
勃起不全が原因で子どもを授かれない場合は、ED治療薬での治療が有効です。
ED治療薬には、血管の道を広くして陰茎に血液を送り、勃起を補助する役割があります。
主にバイアグラ・シアリス・レビトラ(バルデナフィル)の3種類があり、症状に応じて適した薬を服用することが大切です。
また、ED治療薬には副作用もあるため、使用していて気になることがある場合はすぐに主治医へ相談しましょう。
ED男性不妊のよくある質問・Q&A
- EDでも人工授精は可能ですか?
-
EDでも人工授精は可能です。
しかし、対応方法は症状によって異なります。
- マスターベーションで射精できる場合
- 性行為はできなくても、射精自体ができる場合は射精して精子を提出する。
- 勃起せず射精することが難しい場合
- 射精ができない場合は手術で精子を摘出し、人工授精をする。
このように、EDでも子どもを諦めないで済む方法はあります。
- 男性不妊はどうやってわかりますか?
-
男性不妊は精液検査と泌尿器科的検査の二種類で調べます。
- 精液検査:精子の状態や動きを調べ、健康かチェックします。
- 泌尿器科的検査:エコーや採血(遺伝子やホルモンのチェック)で検査します。
参考元:一般社団法人日本生殖医学会
特に精液検査では、射精をしない期間を1週間ほど作らなければいけないため、事前に確認が必要です。
- 妊活中にEDになった場合は子どもは諦めたほうがいいですか?
-
妊活中にEDになっても、子どもは諦めなくて大丈夫です。
妊活の最中にEDになった場合は、以下のような対処法が考えられます。
- ED治療薬で、勃起機能の改善を試す
- 心の問題の場合、カウンセリングを受けて精神的ストレスを減らす
それでも性交ができない時は、産婦人科や不妊治療外来で人工授精をする方法があります。
まとめ
本記事ではEDと男性不妊の関係性について解説しました。
パートナーとの子どもを考えている時に、EDの症状があると不安になってしまうでしょう。
しかし、EDの症状はED治療薬やカウンセリングで改善する可能性があります。
そして、不妊を目的としているED治療や、不妊治療(人工授精など)は保険適用になるため、費用を抑えて治療に励めます。
妊活や性生活で悩んでいる時は、専門機関に頼ることが大切です。
当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。
当院では、ED薬のオンライン診療も承っております。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一