アフターピルとは?
アフターピルとは、妊娠の可能性がある性行為後に服用することで、妊娠確率を減少させる緊急避妊薬のことです。避妊をしていなかったり、避妊に失敗してしまったりした時に緊急措置として行える避妊方法になります。
アフターピルは、以下のような方にご使用いただけます。
- 避妊せずに性行為を行った
- 性行為中にコンドームが破れた、もしくは外れた
- 経口避妊薬を飲み忘れた
- 排卵日前後に性行為を行い、不安に思う
- 膣外射精を行った
アフターピルは避妊を100%保証するものではありませんが、服用することで避妊が高確率でできる可能性があります。上記に該当する方は、専門のクリニックでアフターピルを処方してもらい、服用しましょう。
アフターピルの効果
アフターピルには、さまざまな効果があります。
効果は以下の通りです。
- 排卵を遅らせる
- 受精卵が子宮に着床するのを防止する
アフターピルを服用することで、排卵が数日抑えられます。また精子が卵子に受精するのを防ぎます。もし受精した場合であっても、受精卵が子宮内膜に着床しにくい状態になるため、妊娠が防止しやすくなるのが特徴です。
アフターピルには72時間タイプと120時間タイプがあります。
120時間タイプは、72時間タイプに比べて避妊回避率の低下が緩やかであり、高い避妊効果があるとされています。
2種類とも、それぞれの時間以内に服用することで避妊効果が得られる薬です。
早く飲むほど避妊効果が得られやすいとされています。
アフターピルの緊急避妊法
アフターピルの緊急避妊法は3つにわかれます。それぞれの特徴について解説します。
アフターピルを使用する際は、自分に合ったものを選んでください。
レボノルゲストレル法
性行為後72時間以内に1錠を服用することで避妊する方法です。ヤッペ法に比べて、服用回数が1回で済む点や、副作用が少ない点がメリットとされています。
ヤッペ法
性行為後72時間以内に2錠、さらにその12時間後に2錠を服用することで避妊する方法です。他の避妊法に比べて費用が比較的安い点がメリットとされています。
ウリプリスタール法
性行為後120時間以内に1錠を服用することで避妊する方法です。他の避妊法に比べて、副作用が少なく、有効時間が長い点がメリットとされています。
アフターピルの用法・容量
アフターピルは、1錠(レボノルゲストレル法もしくはウリプリスタール法)もしくは2錠(ヤッペ法)を水またはぬるま湯で服用してください。アフターピルは時間の経過と共に避妊効果が低下していきます。そのため、避妊に失敗したらできるだけ早く服用する必要があります。
アフターピルの副作用
アフターピルは用法・用量を守ることで安全に使用可能です。
一方で、一定の副作用が生じる可能性もあります。
アフターピルの主な副作用は次の通りです。
- 嘔吐
- 吐き気
- 胃腸障害
- 肌荒れ
- 頭痛
- 倦怠感
- 乳房の張り
- 眠気
- 少量の出血
アフターピル服用における注意事項
アフターピルを服用する際に注意すべき点や禁忌について解説します。
アフターピルを服用する際は、正しい知識のもと服用してください。
アフターピルを服用してはいけない方
アフターピルを服用してはいけない方は次の通りです。
- 授乳中の方
- 妊娠中の方
- 重篤な肝障害のある方
- アフターピルに対しアレルギー症状のある方
アフターピルには黄体ホルモンが含まれています。
黄体ホルモンに対するアレルギーを持っている方は、アフターピルを服用できません。
低用量ピル・アフターピルと併用してはいけない薬
アフターピルと併用してはいけない主な薬は次の通りです。
- 抗けいれん薬
- HIVプロテアーゼ阻害剤
- 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
- セイヨウオトギリソウ
- 抗生物質
アフターピル服用時の注意点
アフターピルを服用する際の注意点は次の通りです。
- アフターピルは、時間の経過と共に効果が低下する
- 空腹もしくは満腹状態で服用すると吐き気が強くなる恐れがある
- 避妊効果は「100%」ではない
- 輸入品を購入する場合、偽造品である可能性がある
アフターピルの効果は、時間の経過と共に効果が薄くなる場合があります。
効果を得るためにも、少しでも早く服用することが大切です。アフターピルは避妊を100%保証するものではありません。あくまでも避妊回避のための緊急手段であることを知っておきましょう。
医療機関で処方されるアフターピルは正規品です。一方で、通販サイトでは外国産の輸入品が購入できます。輸入品の場合、偽造品である可能性が高いです。そのため、服用しても避妊効果が得られない可能性があります。
また輸入品を服用した場合、重篤な副作用が生じるリスク(奇形児を妊娠するなど)があります。そのため、アフターピルは医療機関で処方されたものを服用しましょう。
当院でのについては低用量ピル・アフターピル処方についてはこちらもご覧ください。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一