飲酒はED薬の効果を損ねる?
お酒とEDの関係について、学会ガイドラインと研究でわかっていること、厚生労働省の飲酒ガイドラインが示す純アルコール量の考え方、ED治療薬の添付文書にある飲酒の記載を、公的資料をもとに整理します。

ガイドラインでの飲酒の扱い
日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン第3版」(2018年)は、EDのリスクファクター(なりやすくする要因)として12項目を挙げています(加齢、糖尿病、肥満と運動不足、喫煙など)。この中に飲酒は含まれていません。
飲む量は「純アルコール量」で考える
厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)は、お酒の量を純アルコールのグラム数で把握することを勧めています。
一般的に適量は純アルコール約20g程度、ビール1杯・日本酒1合・チューハイ1缶が目安です。
- 計算式:飲む量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8
- 生活習慣病のリスクを高める量:1日あたり純アルコール男性40g以上(健康日本21〈第三次〉の指標)
- 一時多量飲酒(1回60g以上)は避けるべきとされています
| お酒 | 純アルコール量 |
| ビール 500ml(5%) | 約20g |
| 日本酒 180ml(15%) | 約22g |
| チューハイ 350ml(7%) | 約20g |
ED治療薬の添付文書にある飲酒の記載
| ED薬 | 添付文書の飲酒に関する記載 |
| シルデナフィル(バイアグラ) | 飲酒についての記載は確認できませんでした |
| バルデナフィル(レビトラ) | 海外の試験で、薬とお酒の間で血中濃度への影響はなく、お酒の血圧を下げる作用の明らかな増強もみられなかった |
| タダラフィル(シアリス) | 海外の試験で、お酒と薬の血中濃度は互いに影響しなかった。ただし、高用量の飲酒(体重1kgあたり0.7g)でめまいや起立性低血圧が報告された |
厚生労働省のガイドラインでは、薬を飲んだ後の飲酒について「薬の効果が弱まったり、副作用が生じることがある」とし、飲酒の可否や量は主治医に尋ねるよう求めています。飲酒中・飲酒後の入浴も避けるべきとされています。
飲酒による薬の効果減少は個人差がありますが、どちらも血管の収縮に影響を与えるものです。
実際に飲酒によって薬の効果が薄まったと感じる方もいれば、感じない方もいます。
よくある質問
Q. ED治療薬を飲む日は、お酒を飲んではいけませんか?
A. 添付文書で飲酒が禁止されているわけではありません。ただし、多量の飲酒でめまいや起立性低血圧が報告されています。飲む量は控えめにし、心配なときは医師に相談してください。
【診療科目】
ED・AGA・アフターピル・低用量ピル・性感染症・ニキビ
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一