【ED治療薬の先発品とジェネリック】
先発医薬品 | ジェネリック医薬品 |
バイアグラ | シルデナフィル錠 |
レビトラ ※2019年に販売終了 | バルデナフィル錠 |
シアリス | タダラフィル錠 |
ED治療薬のジェネリックとの違いについて解説します。
ジェネリックってよく聞くけどどんな薬なの?
先発品とジェネリックに違いはあるの?
ジェネリック医薬品とは、『新薬』とも呼ばれる先発医薬品の特許が切れたあとに開発・販売される医薬品のことを言います。
ED治療薬は主に先発品とジェネリックの2種類に分けられ、それぞれに特徴があります。
本記事では、先発医薬品とジェネリック医薬品(後発医薬品)の価格や効果・安全性の違いなどについて詳しく解説。
それぞれの種類にはどのような人がおすすめなのかについても紹介しています。
自分に合ったED治療薬を見つけるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
結論
ジェネリックは『後発医薬品』とも呼び、先発医薬品よりも安価で医療費の負担を減らすことができます。
ED治療薬の種類によっておすすめの人は以下の通りです。
- シルデナフィル・・・より高い効果が得られるものを求めている人
- バルデナフィル・・・即効性を求める人
- タダラフィル・・・効果が長時間続くものを求めている人・食事を気にしたくない人
【比較】ED治療薬の先発品とジェネリックの違い
結論から言うと、ED治療薬の先発品とジェネリックの違いには価格帯や製造方法などが挙げられます。
ED治療薬はもちろん、今後の医薬品選びの時での参考にもなるため、それぞれの違いを知っておくことは大切です。
ジェネリックがどのような薬なのか知らない人や不安な人のためにも、先発品とジェネリックの違いについて4つに分けて詳しく解説していきます。
有効成分の違い
先発品とジェネリックには、基本的には同じ有効成分が含まれています。
医薬品の効果や服用方法・用量などにもほとんど違いはありません。
ジェネリックには先発品とは異なる医薬品添加剤が含まれていることが多くありますが、きちんと安全性が確認でき、薬理作用のないもののみを使用しているため安心。
血流を改善して勃起しやすくするという薬の働きにも差がないため、同等の効果が期待できるとされています。
しかし全く同じ成分で作られているというわけではないため、体質によっては効き方に差が生じる場合もあります。
製造方法の違い
先発品とジェネリックでは製造方法が異なる場合があります。
先発品は新しい薬を開発するうえで最適な製造方法を研究して作られています。
ジェネリックは先発品の特許が切れたあと他の製薬会社で作られるため、製造するにあたっての工程や独自技術が使われることも。
そのため、先発品とは違った錠剤の形状や色・溶け方などに差が生じる可能性があります。
製造方法が異なる場合でも、有効成分に変わりはありません。
副作用・安全性の違い
先発品とジェネリックには、安全性や有効性の違いはありません。
先発品とジェネリックのどちらも厚生労働省の基準を満たしており、安心して服用していただけます。
しかし、上記でも記載している通り、ジェネリックは先発品とは異なる添加剤が含まれていることがあります。
その場合、添加剤の種類によっては体に合わず副作用を引き起こす可能性も。
基本的には副作用の出方や効果は同等なので、心配な人は違う薬に切り替える際に医師に相談してみるのがおすすめです。
価格の違い
先発品とジェネリックで大きく異なるのが価格の違いです。
先発品は、新薬を開発するために10~20年ほどの長い月日をかけて市場に登場し、開発費用・特許取得費などの膨大な金額をかけて作られています。
それに比べるとジェネリックは先発品の特許が切れたあとに製造されるため、先発品より時間や開発費がかかりません。
その分、先発品よりジェネリックの方が3~6割ほどと大幅に安く販売されています。
安い分、危険性があるのではないかと不安に思う人もいると思いますが、きちんと国の基準を満たしており、安全性も確保されています。
長期間にわたる治療を行ううえで、経済的な負担が軽くなるのは大きなメリットと言えます。
そのような点から、ジェネリックをおすすめする医療機関も増えています。
ED治療薬のジェネリック一覧
ED治療薬にも、以下の表のとおりジェネリック医薬品が販売されています。
先発医薬品 | ジェネリック医薬品 |
バイアグラ | シルデナフィル錠 |
レビトラ ※2022年に販売終了 | バルデナフィル錠 |
シアリス | タダラフィル錠 |
ED治療薬には主に3種類のジェネリック医薬品があります。
それぞれの違いや効果など、詳しく紹介していきます。
【シルデナフィル】バイアグラのジェネリック
バイアグラジェネリックの主成分は『シルデナフィルクエン酸塩』です。
バイアグラとシルデナフィル錠の1錠あたりの価格帯は以下の通りです。
バイアグラ 25mg | 約1,300円 |
バイアグラ 50mg | 約1,500~1,800円 |
シルデナフィル錠 25mg | 約500円 |
シルデナフィル錠 50mg | 約1,000円 |
それぞれの価格帯を見てみると、約半額以下の値段で購入できる場合もあり、コスト削減になります。
シルデナフィル錠は服用後30分~1時間程度で効果が表れ、その後約4~6時間ほど持続。
効果の持続時間や服用後の副作用などもバイアグラと大きな違いはありません。
飲みやすさを考慮して形状の工夫などがされているものも。
性行為の1時間前くらいに服用するのがおすすめ。
しかしその日の食事の影響を受けやすく、脂っこい食べ物と一緒に服用すると効果が弱まってしまう可能性があります。
食後に服用する場合は、2時間以上あけてから服用するのがよいでしょう。
【バルデナフィル】レビトラのジェネリック
レビトラジェネリックの主成分は『バルデナフィル』です。
レビトラとバルデナフィルの1錠あたりの価格帯は以下の通りです。
レビトラ 10mg | 約1,300~1,800円 |
レビトラ 20mg | 約1,800~2,200円 |
バルデナフィル錠 10mg | 約500~700円 |
バルデナフィル錠 20mg | 約900~1,200円 |
レビトラとジェネリックの価格を比べてみると、全体的にジェネリックの方が安価で半額ほどの値段で購入できます。
レビトラは2022年に国内販売を中止しており、バルデナフィル錠の購入しかできません。
バルデナフィル錠は服用後15~30分ほどと比較的早く効果が現れ、約5~8時間ほど持続。
また、食事の影響を受けにくく食後でも安定した効果を得られるため、気にせず食事したいという人にもおすすめです。
【タダラフィル】シアリスのジェネリック
シアリスジェネリックの主成分は『タダラフィル』です。
シアリスとタダラフィル錠の1錠あたりの価格帯は以下の通りです。
シアリス 10mg | 約1,500~1,800円 |
シアリス 20mg | 約1,700~2,100円 |
タダラフィル錠 10mg | 約1,350~1,550円 |
タダラフィル錠 20mg | 約1,400~1,600円 |
タダラフィル錠は、他のジェネリック医薬品と比べると価格が少し高めに設定されています。
持続時間は最大36時間なので、時間にあまり縛られることなく自然な流れで性行為をしたいという人・効果が長時間続くものが良い人に特におすすめです。
また、食事の影響はほとんど受けずに服用することができるので、食事に縛られたくない人にも適しています。
効果が現れるのは服用後1~2時間後でやや遅めになります。
時間に余裕がある人は大丈夫ですが、早めに効果を感じたい人や服用してから時間をかけずに性行為をしたい人などにはあまりおすすめできません。
ED治療薬の海外ジェネリックの安全性について
ED治療薬の海外のジェネリックは、医師から処方されたものであれば安全性は高いと言えます。
しかし、海外製のものは不安に感じる人もいるでしょう。
そんな人のためにも、海外のジェネリックは本当に安全なのか・危険性のある購入方法などについて詳しく解説します。
医師処方のジェネリックなら安全性は高い
海外ジェネリックだとしても、医師から処方されたものであれば安全性は高いです。
海外では含有量が100mgのものもありますが、日本国内では25mg・50mgの規格のみ販売されています。
海外製のものは、もしかすると日本人の体質に合わない場合があり強い副作用が出る可能性もゼロではありません。
その際は直ちに受診した医療機関に相談し、薬の種類を変えてもらうなどの対応をしてもらいましょう。
個人輸入サイトなどで購入するのは危険
個人輸入サイトで海外ジェネリックを購入するのは危険なのでやめましょう。
偽物が販売されていたり、健康を害する有害物質が含まれている可能性があります。
個人輸入だと正規輸入品と比べて価格が安い設定であることも多く、コスパを重視する人にとってはありがたいと思うかもしれません。
しかし、その分様々なリスクを伴うということを頭に入れて、今後の健康のためにも医師から処方された薬を服用しましょう。
医薬品副作用被害救済制度は対象外になる
海外ジェネリックは、医薬品副作用被害救済制度が対象外となる可能性があります。
『医薬品副作用被害救済制度』は日本の厚生労働省が認可した医薬品を服用した際の副作用被害を救済するための制度です。
国内で承認されていたり流通している薬に対して適用されるため、外国で製造・販売されているものに対しては対象外となります。
これは医師から処方されたとしても、国内の承認薬でないと対象にはなりません。
万が一のために、処方された薬がきちんと国内で承認されているかどうか確認しておくことが大切です。
ED治療薬ジェネリック違いのよくある質問・Q&A
- ED治療薬のおすすめは何ですか?
-
ED治療薬の種類によって特徴は異なります。
ED治療薬の種類によるおすすめな人は以下の通りです。
- シルデナフィル錠・・・初めてED治療薬を服用する人・短時間の効果で大丈夫な人
- バルデナフィル錠・・・即効性を重視する人・とにかく早く勃起したいという人・性行為までの時間をかけたくない人
- タダラフィル錠・・・持続時間の長さを重視する人・1日の中でいつ性行為をするか分からない人・食事のあとに性行為することが多い人・日常的にED治療薬を服用したい人
それぞれのED治療薬の特徴を理解したうえで、自分に合うものを選んでみてください。
- ED治療薬のジェネリックはドラッグストアで買えますか?
-
ED治療薬のジェネリックは、基本的にドラッグストアで購入することはできません。
理由として、ED治療薬は『医療用医薬品』に分類されており、処方箋が必要になります。
ドラッグストアでは風邪薬やサプリメントなどの『一般用医薬品』は販売されていますが、ED治療薬のように処方箋が必要な薬は取り扱っていません。
安全に服用するためにもきちんと医療機関を受診し処方箋をまらいましょう。
処方箋をもらってから薬局で購入するか、オンライン診療でもED治療薬を扱っているクリニックがあるためそちらを利用するのもおすすめです。
- バイアグラのジェネリックのデメリットは何ですか?
-
バイアグラジェネリックのシルデナフィルはED治療薬の中でも高い効果が期待できますが、以下のような副作用が出る場合があります。
- 頭痛
- 身体のほてり
- 鼻づまり
- めまい
- 消化不良
- 視覚障害
- 動悸
- 鼻血
特に網膜色素変性症(RP)や心血管系障害を患っている人は身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
副作用が現れた際には一旦性行為をやめ、安静にして様子を見てください。
良くならない場合や強い副作用を感じる場合には、早めに医療機関に相談し対処しましょう。
まとめ
本記事では、ED治療薬のジェネリックについて詳しく解説していきました。
ジェネリックは先発医薬品と有効成分が同じで効果も同等・先発医薬品よりも安価で気軽に試しやすいのが特徴です。
患者の医療費負担の軽減にも繋がるため、医療機関でもジェネリックの服用を推奨しているとことが多いでしょう。
また、日本国内で処方されているジェネリックは国の厳しい審査にクリアし、厚生労働省で承認されている薬のため、安心して服用できます。
種類によって特徴は異なるため、医師と相談し自分に合ったED治療薬を選んでみてください。
当院でのED(インポテンツ)治療についてはこちらもご覧ください。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一