AGAは、毛髪に含まれるDHT(ジヒドロテストステロン)の量が高濃度の時に発症します。
DHTとはテストステロン(男性ホルモンの1種)と5αリダクターゼ(酵素の1種)が合わさって作られる成分のことです。
DHTは、ヘアサイクルを乱し、髪の毛の成長期を短縮させます。そのため、髪の毛が成長できずに途中で抜けてしまい、薄毛になってしまうのです。

AGAには4つの原因があります。それぞれ解説します。

【AGAの原因1】
遺伝

ヘアサイクルを乱す原因となるDHT。これを発症させる要因となるのが5αリダクターゼです。父親か母親のいずれかが5αリダクターゼを持っている場合、子供は この遺伝子を引き継ぎ、AGAになるリスクがあります。
また、男性ホルモンレセプターの感受性も遺伝によって引き継がれます。感受性が高い場合、脱毛因子が増えるのです。
男性ホルモンレセプターの感受性は、両親ではなく、祖父母世代から遺伝します。 そのため、先祖に感受性が高い方がいた場合もAGAになるリスクがあるのです。

【AGAの原因2】
ホルモンバランス

ホルモンバランスの乱れは、ヘアサイクルの乱れにつながります。
男性ホルモンが乱れると髪の毛が成長期を迎えず、退行期へと移行し、抜け毛につながってしまうのです。
ホルモンバランスを保つためには、適度な運動を行い、十分な睡眠時間を確保することが重要になります。

【AGAの原因3】
ストレス

ストレスが長時間に渡り強くかかってしまう場合、ホルモンバランスが乱れ、ヘアサイクルが乱れます。
ストレスは、血管収縮を引き起こし、血流悪化を招く可能性があります。血流悪化になると、髪の毛や頭皮に栄養が行き渡らず、抜け毛の原因になるのです。
趣味の時間を確保してストレスを緩和したり、ストレスの原因となっている要素(人間関係など)を取り除く必要があるでしょう。

【AGAの原因4】
栄養・睡眠不足

栄養や睡眠時間が不足すると、髪の毛の成長に影響が出ます。
たとえば亜鉛やタンパク質などの栄養素が足りない場合、髪の毛の成長は妨げられます。また睡眠時間が不足すると、頭皮環境が悪化し、薄毛の原因にもなるのです。
髪の毛の成長を妨げないためにも、栄養バランスが整った食事をとり、十分な睡眠時間を確保しましょう。