心因性EDとは、精神的なストレスや過去のトラウマなどにより起こる勃起不全のことです。
心因性EDってなんで起こるの?
心因性EDを治すには薬が効果的?
EDには様々な種類がありますが、本記事では『心因性ED』に着目。
心因性EDとは何か、原因や治療方法の他にも、もしパートナーがEDになってしまった時の対処法などについても詳しく解説していきます。
EDで悩んでいる方はもちろん、彼氏のEDについて知っておきたいという方もぜひ参考にしてください。
結論
心因性EDの原因は、主にストレスやプレッシャーなどの心理的・精神的な要因から起こる場合がほとんどです。
心因性EDを克服したい方は、以下の方法がおすすめです。
- ED治療薬を服用する
- 心理療法を受ける
- 生活習慣を見直してリラックスできる時間を作る
- パートナーに悩みを打ち明ける
心因性EDとは?
心因性EDとは、ストレスや不安などの心理的要因から起こる勃起不全のことを言います。
身体の不調がない場合でも、仕事や日常生活においての悩み・人間関係の問題・過去の性行為でのトラウマなどにより引き起こしてしまうケースも少なくありません。
心因性EDの特徴について、詳しく解説します。
心理的・精神的な要因から起こるED
心理的・精神的な要因から起こるEDのことを心因性EDと言います。
体の機能そのものには問題はなく、性行為での失敗談や幼少期のトラウマなどが原因で起こる場合も。
これは誰しもが起こり得ることで、特に若年層から中年層の男性に多く見られます。
心因性EDの主な特徴
心因性EDには、以下のように様々な要因が考えられます。
- 寝起きのときに勃起はするが性行為になると勃起しない
- 自慰行為などのリラックスしている時は問題なく勃起する
- 気にしすぎると悩みや不安につながり悪化しやすい
- 日々のプレッシャーや不安要素などを取り除くことで改善する場合が多い
自慰行為などのリラックスしている時や寝起きでは勃起するが、パートナーとの性行為では勃起しないというのが特徴として挙げられます。
これは自分はEDなのか見極める時のポイントの一つでしょう。
この場合、体の機能的には問題ないため心因性EDに分けることができます。
また、EDのことを気にしすぎるとそのことばかり考えて不安になり、悪化してしまう可能性があります。
心因性EDの原因
心因性EDの原因は、主に日頃のストレスや緊張などによるものから生じます。
特に、完璧主義の人や緊張しやすい性格の人・自己肯定感が低い人などは影響を受けやすい傾向があります。
考えられる心因性EDの原因をいくつかに分けて詳しく解説します。
当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
【現実心因】ストレスや緊張など
日常生活においてのストレスや緊張などの心理的な負担のことを『現実心因』と言います。
- 長時間労働
- 上司や同僚などの人間関係での悩み
- 仕事に対するプレッシャー
- 夫婦や恋人関係でのトラブル
- 経済的な不安
現実心因は、仕事や人間関係でのトラブル・金銭面での不安など、主に現実的な問題を抱えていることを指します。
このような悩みをずっと抱えていると、自律神経の乱れにも繋がってしまいます。
【深層心因】トラウマや女性への苦手意識など
無意識のうちに心に刻まれた出来事などが要因で起こることを『深層心因』と言います。
- 幼少期のトラウマ
- 過去の性行為での失敗
- 女性への苦手意識
- 自己肯定感の低さ
深層心因性EDは、過去に起こった出来事が原因となり引き起こす場合があります。
過去のトラウマや性行為での失敗などがフラッシュバックし「また同じことが起きたら・・・」という不安・経験値の低さのコンプレックスを抱いている方などが多いでしょう。
これは無意識で自覚しにくいものなので、カウンセリングなどの場で人に聞いてもらうことがおすすめです。
【精神疾患】抑うつなど
うつ病や不安障害などの精神疾患も、EDになる原因の一つ。
- うつ病
- 躁病
- 不安神経症
- 統合失調症
- アルコールや薬物などの依存症
上記の精神疾患の中でもうつ病の男性患者が増えており、心因的EDの大きな原因に。
服用している精神安定剤や抗うつ薬などが勃起に影響を与える可能性もあります。
また、うつ病などは自覚症状がない場合が多く、EDや性欲の低下が精神疾患のサインとして現れることも珍しくありません。
心因性EDの治し方や克服方法
心因性EDを治す方法として、治療薬を使用する方法が挙げられます。
それに加えて、日々の緊張や不安などを和らげリラックスした空間を作ることも大切です。
適切な方法で焦らず自分のペースで治療していくことで、克服できる可能性は高くなります。
心因性EDの治し方や克服方法について詳しく解説するので、自分に合った治療方法を見つけてみてください。
ED治療薬の服用
EDの治し方で一番思い浮かぶとされるのが治療薬の服用。
ED治療薬には血管を拡張させる作用があり、血流を良くすることで勃起のサポートをします。
ED治療薬で使用されるのは主に3種類で、服用時間はそれぞれ決められています。
- バイアグラ:性行為の1時間ほど前
- レビトラ:性行為の1時間ほど前
- シアリス:性行為の3時間ほど前
これらにはジェネリック医薬品もあり、先発医薬品より比較的安価で購入できます。
また、ED治療薬を服用することで、ほてり・動悸・頭痛・鼻づまり・目の充血・消化不良・胸やけなどの副作用が起こる場合があります。
副作用の症状や程度には個人差があるため、医師の診断をしっかり受けて処方してもらいましょう。
いずれの副作用も一時的で軽度~中度なことがほとんどです。
心理療法
心理療法は根本的な要因の解決を目指すことができます。
カウンセリングや認知行動療法などで抱えているストレスやトラウマ・不安などを解消することで長期的な改善が期待でき、再発のリスクを減らすことにも繋がります。
薬に頼りたくないという方は心理療法を試してみるのがおすすめ。
また、ED治療薬の服用と心理療法を同時に行うことで、より高い効果が期待できます。
パートナーの理解を得る
パートナーの理解を得ることで、不安や緊張などを和らげることに繋がります。
- EDを責めたりプレッシャーを与えない
- 気持ちに寄り添ってEDについて話し合い、気持ちや考えを共有する
- 日々の生活習慣を見直す
- ストレスの軽減に協力する
- ハグや手をつなぐなどのスキンシップを増やして安心感を与える
EDの克服において、パートナーの理解は必要不可欠。
パートナーと一緒に乗り切るためにも前向きにサポートしてもらうことが大切です。
20代の心因性EDを治す方法
20代の頃は、自信のなさ・プレッシャー・緊張などから来る心因性EDが原因であることがほとんどです。
20代の若いうちからなぜEDになってしまうのだろうと疑問に感じる人がいると思います。
しかし、20代でのEDも特段珍しいことではありません。
現状を知るためにも、20代のEDの原因や治し方について詳しく解説します。
20代は心因性EDが多い
20代のEDは、心理的な要因からくる心因性EDが多いです。
SNSの普及により他の人と比較することで、自分への自信がなくなってしまうという人もいます。
リラックスして自分の好きなことに没頭できる時間を作ったり生活習慣を見直すことが大切です。
20代で心因性EDになる原因
20代という若さだからこそ様々な面で考えすぎてしまうことで、心因性EDに繋がるケースは珍しくありません。
- 仕事や学業へのプレッシャー
- 性行為の経験不足による自信のなさ
- 睡眠不足や運動不足などの生活習慣の乱れ
- SNSなどで他の人と比較することでの自己肯定感の低下
- 性行為の時の緊張
性行為での経験値が低いことにより自信を失い勃起しなくなるという人も。
また、今の時代は何でもスマホで検索したり視聴したりすることができ、他の人と比較してしまいやすい環境というのも心因性EDの原因の一つと言えます。
ED治療薬の服用がおすすめ
20代の心因性EDの治療として有効的なのはED治療薬の服用です。
20代などの若年層のEDは血管や体の神経などに問題がない場合がほとんど。
そのため、薬での治療での効果が高く、即効性があるためおすすめです。
また、ED治療薬の力によって勃起し自分も性行為ができるんだという自信を得ることで、薬なしでも性行為ができる可能性があります。
EDになることで自己肯定感が低くなったり性行為に対して前向きになれなかったりする人などは特に、まずは治療薬を検討してみるのがおすすめです。
彼氏が心因性EDの場合の接し方は?
彼氏が心因性EDだった場合の接し方としては、彼氏の気持ちに寄り添いながら治療に対して前向きな姿勢を見せることが大切。
パートナーとして安心できる居場所を作っておくことで自分を責めることも少なくなり、二人の関係がより良い方向へと繋がっていきます。
心因性EDの彼氏に対してどのように接すれば良いのか、ポイントを紹介します。
治療に前向きな姿勢を見せる
彼氏が心因性EDの場合、パートナーも治療に対して前向きな姿勢を見せることが大切。
EDである悩みを打ち明けて理解し受け入れてあげることで、自信を取り戻しやすくなり改善に繋がります。
また、パートナーの支えがあることにより精神的にも負担が軽減することも。
コミュニケーションやスキンシップを大切にしながら、改善に向けて一緒に歩んでいくことでより良い関係へと結びつきます。
相手を責めるのはNG
EDに対して相手を責めるという行為はあってはなりません。
心因性EDは心理的要因から起こることなので、相手を責めてしまうとプレッシャーが増して症状が悪化する可能性があります。
また、自分を更に責めてしまい自己肯定感が低くなったりパートナーとの距離ができてしまったりと悪循環に陥ります。
EDの原因は本人の意思ではないので、優しく寄り添って理解してあげることが大切です。
心因性EDとはのよくある質問・Q&A
- 心因性EDは薬が効かないことはありますか?
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心因性EDは、以下のような場合に薬が効かないことがあります。
- 仕事や日々のストレス・プレッシャーなどの悩みが深刻な場合
- うつ病や不安障害などが原因の場合
- 「薬を服用しているから大丈夫」と期待をしすぎてしまっている場合
上記のような場合には、しっかりリラックスできる環境を整えたりカウンセリングや医師などに相談することで改善が期待できます。
- 心因性EDでバイアグラが効かないときはどうすればいいですか?
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バイアグラが効かない場合、他のED治療薬に変えてみるのがおすすめです。
種類によって効果の持続時間や作用が異なるため、自分に合った薬を見つけるためにも医師に相談してみてください。
また、服用方法が間違えてたりアルコールの大量摂取した時には効果が十分に発揮できない場合もあるため、再度服用方法を見直してみるのも良いでしょう。
- 心因性EDは治らないこともありますか?
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心因性EDは、原因を明らかにして治療をすれば基本的には改善する確率が高いです。
しかし、適切な治療をせず放置していたり心理的要因が深刻であったりすると治りにくい可能性があります。
決して恥ずかしいことではないので、EDで悩んでいる方は早めに診察してもらい対策していきましょう。
また、睡眠や運動などの生活習慣を見直すこともEDの改善のためには大切です。
まとめ
本記事では、心因性EDについて詳しく解説しました。
心因性EDはプレッシャーやストレス・トラウマなどの心理的な要因で起こることが多い症状です。
自分でストレス管理をしたりリラックスできる時間を作ったりと、あまりストレスをかけない生活を心がけていくことが改善に繋がります。
また、心因性EDはED治療薬の服用や心理療法などの適切な治療法で改善することが多いので、焦らずに自分に合った治療法を見つけていきましょう。
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この記事を監修した医師
ライズクリニック錦糸町 治療責任者 佐貫 榮一